こんにちは!健康運動指導士のくみたです。
私は不定期土曜日に健康相談を受け付けており、患者さんの生活習慣病改善のために運動トレーニングや簡単な栄養指導も行っています。開催日は院内に掲示しております。どうぞお気軽にご相談ください!
「気のせい」ではなかった——春バテの実態
暖かくなってきたのに、なんだか体がだるい。朝起きるのがつらい。やる気が続かない——それは「春バテ」と呼ばれる状態かもしれません。春バテは医学的な正式病名ではありませんが、4月前後に多くの方が経験する体調不良の総称として広く知られています。「気合が足りない」ではなく、体が気候の変化に対応しようと懸命に頑張っているサインなのです。
なぜ春に体調が崩れやすいのか
春バテの主な原因は自律神経の乱れです。春は1年でもっとも寒暖差が大きい季節。体は気温の変化に対応しようとして交感神経(活動モード)をフル稼働させ続けます。その疲弊が、だるさ・頭痛・不眠・食欲不振として現れます。
① 寒暖差が体にストレスをかける
1日の気温差が大きいと、体は体温調節のために自律神経を繰り返し切り替えます。この繰り返しがエネルギーを消耗させます。
② 環境変化が心にも負荷をかける
4月は入学・入社・異動が重なる時期。前向きな変化でも、慣れない環境への適応はエネルギーを使います。
③ 自律神経のバランスが崩れる
体と心の二重負荷で交感神経が優位な状態が続き、副交感神経(休息モード)への切り替えがうまくできなくなります。
④ だるさ・不眠・気分の浮き沈みへ
疲れているのに眠れない、朝起きられない、気分が落ちやすい——これが春バテの典型的な状態です。
春バテに「運動」が効く理由と実践法
春バテ対策として、運動は非常に有効です。適度に体を動かすと、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、疲れが抜けやすい体になります。ただし、この時期は「頑張りすぎない」ことが鉄則。疲弊した体に追い打ちをかけると逆効果です。
くみたからひとこと
「春バテのときは安静に」と思いがちですが、動かなさすぎると自律神経はさらに乱れます。「ちょうどいい強度でちょっと動く」が一番の薬です。
おすすめ① 朝ウォーキング(10〜15分)
朝日を浴びながら歩くとセロトニンが分泌され、体内時計がリセットされます。気持ちが落ち着いて日中の活動意欲も上がりやすくなります。
おすすめ② 関節まわし(1日2〜3分)
肩・股関節をゆっくり回すだけで全身の血流が改善します。座ったままでもOK。テレビを見ながらでも十分です。
おすすめ③ 深呼吸ストレッチ(就寝前5分)
胸を開きながら息を吸い、ゆっくり吐く。副交感神経が優位になり、疲れが抜けやすく・眠りの質も上がります。
1日の歩数の目安は4,000歩以上が一つの指標。「まとめて歩けない日は10分×3回に分けてもOK」なので、通院や買い物のついでに少し遠回りするだけで十分です。
春バテを乗り越える1日の過ごし方
【起床後】カーテンを開けて日光を浴びる
朝の光がセロトニン分泌を促し、夜のメラトニン産生につながります。30分以内に朝食も。
【午前中】軽いウォーキング(10〜15分)
無理のない強度で体を動かす。「少し気持ちいい」くらいの歩き方が理想。
【食事】ビタミンB群・たんぱく質を意識
豚肉・納豆・卵・玄米などを少量でも毎食に。食欲がない日もヨーグルトや果物で補給。
【入浴】38〜40℃のぬるめの湯に15〜20分
就寝1〜2時間前に入浴。熱すぎると交感神経を刺激するので注意。
【就寝前】スマホを遠ざけ・深呼吸ストレッチ
ブルーライトはメラトニンを抑えます。就寝30分前からスクリーンオフ。深呼吸5分で副交感神経オン。
こんな症状が続く場合はご相談を
春バテのだるさや気分の浮き沈みは、多くの場合、生活習慣を整えることで数週間のうちに改善していきます。ただし、不調が2週間以上続く場合や、日常生活に支障が出るほど気分が落ち込む・眠れないといった状態が続く場合は、自己判断せずかかりつけの医師にご相談ください。
不明点や不安があれば、ぜひ大澤医院にお越しいただきご相談ください。副院長は日本医師会認定健康スポーツ医でもあり、専門的なアドバイスも可能です(木曜日・金曜日午後・土曜日勤務)。
次回も、皆さんの健康に役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!
参考
① リンナイ株式会社「春バテに関する都道府県意識調査」(2025年2月)
https://www.rinnai.co.jp/releases/2025/0225/
② 厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-01-004.html
③ 厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動・運動」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise
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